寝物語について
『寝物語』は、柳沢きみおにより、双葉社発行にて、1988年から1990年まで連載されました。
寝物語の名言
青春は遠くになりて思うもの
話者:吉村国昭
掲載コミック:1巻45ページ
あまい話なんかこの世の中にあるわけがないですからね
話者:マスター
掲載コミック:1巻53ページ
人生とはな 人生とは旅さ 旅すればいろんな人やいろんな出来事に出会う 人生とはいろんな人や出来事と出会う事…つまり旅と同じじゃないか (中略) だからどんどん冒険しなくちゃ 面白い旅をしなくちゃよォ そーよォ眠ったような旅じゃ生まれてきた意味がないでしょーっ
話者:吉村国昭
掲載コミック:1巻55ページ
結果だけでモノを判断しちゃいかんぞよ 大切なのはプロセス…過程なんだよ
話者:吉村国昭
掲載コミック:1巻66ページ
人生は旅だものな 定期航路じゃ同じ景色しか見られないものな
話者:深沢二郎
掲載コミック:1巻67ページ
私はこのまま死んだような日常をただ迷っていていいのか じゃあどうすればいいんだ… どうすればいいんだ この死んだような毎日から抜けだすには なにもやっぱりないなァ… 気力だけじゃ人生は変えられない
話者:広枝貴之
掲載コミック:1巻81ページ
どうせい一回っきりの人生なんだ 俺はかっこ良く美しき生きたいぜ
話者:吉村国昭
掲載コミック:1巻110ページ
努力をおこった時男はオジンになるのだよ
話者:吉村国昭
掲載コミック:1巻111ページ
美しい生き方それはまず美しい体から始まる…のよ
話者:吉村国昭
掲載コミック:1巻113ページ
ガマンだガマンこそが男の美につながるんだ
話者:吉村国昭
掲載コミック:1巻122ページ
明日のための前向きのあきらめさ
話者:広枝貴之
掲載コミック:1巻159ページ
一度きりの人生だぜ前向きでも後ろ向きでも…なんでもいいけどあきらめちゃいけないのじゃねーかな
話者:吉村国昭
掲載コミック:1巻159ページ
男はよォ 何に託して生きればいいのかなァ
話者:深沢二郎
掲載コミック:1巻160ページ
男はよ テメーに託して生きていくしかねーんだよ
話者:吉村国昭
掲載コミック:1巻162ページ
中年は淋しさをうめるために酒を飲んで飲んで飲むが…とてもうめきれないものだと だけど中年はそれがわかってもやっぱり飲むしかないと
話者:広枝貴之
掲載コミック:1巻162ページ
女への愛に…人生を託せたら男は幸福になれるのにね
話者:マスター
掲載コミック:1巻162ページ
願いが叶わぬからこそ人生は面白いのだと 叶っちゃうと人間ってしらけるだけなんじゃ 恋もそうさ…みのらぬ恋だからこそ一番甘くせつなくていいんじゃないかな みのったら恋なんて時と共に色あせるだけだろ
話者:深沢二郎
掲載コミック:1巻173ページ
本当の孤独ってさ たとえば山の中に一人でくらしてる時よりも 満ち足りた中にこそ生まれるものじゃないかな…と だってよ山の中の一人ぐらしで孤独を感じたら解決は簡単じゃないかよ 街へ出て人と会えばそれでいいんだ 逆に街の中にいて孤独を感じたら …ないよな明快なる解決方法は つまり貧しさの中よりもある程度生活が固まった時に孤独は生まれるのよ だって貧しさや不安定さには豊かさや安定へのあこがれ…つまり夢がそこには苦しいなりにもあるわけさ 夢に逃げられるわけだ ところが変に安定しちゃうとさ 自分の許容範囲の現実が見えちゃって夢なんかも持てないし…逃げるべき夢がないわけだから 孤独地獄に陥りやすいわけじゃないのかな
話者:深沢二郎
掲載コミック:1巻234ページ
物質が豊かになるのと人間のやさしさとは反比例するんじゃないかな
話者:吉村国昭
掲載コミック:1巻237ページ
女達は通り過ぎまた現れる… また通り過ぎてゆく
話者:吉村国昭
掲載コミック:2巻70ページ
グチだけこぼして改善しようとひとつの努力もしないのもオジさんの証し
話者:吉村国昭
掲載コミック:2巻79ページ
本音とはつまり「ストレートな欲望」だと思う つまり相手が憎らしいと思った時殺したいと思うことは誰でもある 好みの女を見れば抱きたいと思う 女物の下着が干してあればほしいと大体の男は思う 女湯をのぞきたいと大体の男は思う つまり法とはそういう本音を押さえつけるためのひとつの手段でもあるわけだ それほど本音とはやっかいなものなのだ (中略) 本音を実行するか理性が押さえるかは紙一重の差でしかないのだ そのわずかな差が犯罪者になるかならないかだ そして本音の本当の心の奥底にしまってある本音は他人にはなかなか口に出して言えないものだ…
話者:吉村国昭
掲載コミック:2巻82ページ
あきらめたらそこで人生終りなんだぞ
話者:吉村国昭
掲載コミック:2巻98ページ
歳とるって夢をけずっていくことなんだよなァ
話者:山村
掲載コミック:2巻110ページ
金は武器と似ていると思う しっかりした人間が有効に使えば社会は安定するが しかし愚かな者があやまった使い方をすると悲惨だ 金もそうだ ちゃんとした美意識を持っている人が使えば死に金にならない ところが金の使い方の知らない者はせっかくの豊かさを死に金に変えてしまうだけだ
話者:吉村国昭
掲載コミック:2巻121ページ
こだわりがあって初めてモノゴトは熟成すると思う
話者:吉村国昭
掲載コミック:2巻173ページ
どんな美女でも付き合っていくうちに色は薄れてゆく しかしこいつは付き合えばつきあうほどよくなっていく それに美女と違ってこいつは気をつかわなくてすむ 男にとって酒が一番女は二番じゃないですか
話者:江田譲二
掲載コミック:2巻180ページ
男の友情の良さは何年空白があっても続く良さだからね ところが男と女の中は空白の月日が命取りになる 愛なんてはかない霧のようなものだからしっかり手の内におさえて気持を集中させ取り組まないとすぐに消えて去ってしまう
話者:江田譲二
掲載コミック:2巻208ページ
簡単な引き算なんだよ つまり愛情の二文字から愛を引けば…情の一文字が残るだろ つまり愛とは消えるものだから男女が長続きするには残った情にすがっていくしかないというのがこの答なんだよ
話者:吉村国昭
掲載コミック:2巻243ページ
愛から愛情へ育つ時間が少し足らなかったんだよ きっと
話者:広枝貴之
掲載コミック:2巻243ページ
三十代には見えなかった人生の終点が四十代に入ると見えてくるんだよなァ (中略) 楽しみより苦しみばかりが増えていくのが 四十代よォ バーロォ
話者:?
掲載コミック:3巻96ページ
いいんじゃねーの 二組の不幸な夫婦がいるより一組の幸福な夫婦ができた方が
話者:吉村国昭
掲載コミック:3巻203ページ
人は自分のやった事に対して同じ不安を持つものなのさ
話者:吉村国昭
掲載コミック:4巻14ページ
無気力 超倦怠 どこかあてもなく遠い所へ消えて行きたい なんてなさけない三十代を送ってるんだ 安い酒で憂さを晴らしてるだけの まるっきり明日がないな… なんとかしなくちゃ なんとかしないとこんな毎日じゃあまりに情けない このまんまじゃダメになっちまう
話者:広枝貴之
掲載コミック:4巻20ページ
十代のあの頃 二十代のあの頃 今日のこんな自分をいつ想像できただろうか 別にあの頃明るい未来を信じていたわけじゃない しかし三十代でこんな行き止まりになるとは考えもしなかった
話者:広枝貴之
掲載コミック:4巻26ページ
グータラけっこうじゃないですか 一流大出て一流官庁一流企業に入ってもそこにはなにもないですからねェ
話者:マスター
掲載コミック:4巻39ページ
自由と金のどっちかを選べと言われたら… それは各人の好みによって違ってくるけど 俺かァ…俺ならやっぱり自由を選ぶかなァ… 自由ってきっと空気と同じで無くなるとそのありがたさに初めて気づくものなのかもな
話者:吉村国昭
掲載コミック:4巻98ページ
アンタさ どーかしてんじゃないのォ 死ぬ気になりゃ会社だって家だって簡単に捨てれるじゃねーか なんだってやれるじゃねーか 恐いもんは何もないだろォ 逆なんだよ 何かする道を選ばず先に死を選ぶなんてさァ
話者:吉村国昭
掲載コミック:4巻103ページ
淋しい… わけがあるじゃないか 淋しさのわけもなくユーウツになるのは淋しさからじゃないか 淋しさにわけはいらないものな 淋しいから淋しいのさ 淋しさを埋めてくれるモノを持ちあわせていない人は淋しさに負けて わけもなくユーウツになる日がやって来るんだ
話者:吉村国昭
掲載コミック:4巻128ページ
否定的な人生じゃ何も変わらんよ
話者:吉村国昭
掲載コミック:4巻140ページ
品行方正なる自分が表とすると 裏側にいるもう一人の自分が気になりだしたのです 誰だってあるでしょ今の自分を否定し別の人生を歩けば良かったと思う時が サラリーマンになるよりは一流のコックになりたかったとかバーテンになりたかったとか そういう別の道を進んだ場合のもう一人の自分を考える時が あなたにもあるでしょ もうひとつの生きてみたかった別の人生が
話者:加藤進也
掲載コミック:4巻148ページ
もう一人の自分が言う 今はこれでいいかもしれない しかし年老いたときどうするのだと
話者:広枝貴之
掲載コミック:4巻167ページ
人が言ってたけどサラリーマンはみんなサラリーマンをやめたいやめたいと言ってるくせに誰もやめないと それはなぜかと言うと サラリーマンを辞めても何をしていいのかわからない人種だからなんだと 北欧の老人が言ってたけど向こうじゃ何の取り柄も無い奴がサラリーマンになるんだと その言葉に俺はハッとなったね こっちは誰もそんな事言わないし気がついてないだけで まったく日本でもその通りなんだ 何の取り柄も無い奴がしかたなくサラリーマンになっているんだ それが日本のサラリーマンの正体だよ 悲しいかな俺もその一人なんだ スポーツに優れた者はプロの世界に行き 音楽・美術に優れた者は芸術家になり 頭脳に優れた者は学者や弁護士になる 何も優れた者がないやつは だからサラリーマンになるだけ (中略) 生まれた家が金持ちや自営業者ならその金で事業を起こしたり家の跡を継いだりできるし 職人になって一国一城の主になってる人だっていっぱいいる 大多数の凡人であっても夢があったり冒険する勇気がある人は サラリーマンなどにはならない つまりだ 才能も無い上にサラリーマンとは夢も勇気さえも無い凡人達の事なんだ ましてや 自由の大切ささえも捨てきった人達 それがサラリーマンだ
話者:田山
掲載コミック:4巻207ページ
自由な時間があるからつい余計な事まで考えてしまうんだよ
話者:深沢二郎
掲載コミック:5巻13ページ
歳をとることはだんだん楽しみが減って行くこととは知らなかったな 人生の春はもう二度とこの僕には来ないのだろうか… 僕の人生は枯れて枝から飛ばされ消えていくただの葉っぱなのか なんてせつなそうな夕暮れなんだ…
話者:広枝貴之
掲載コミック:5巻49ページ
ダメだよ情に流されちゃ いいかね人生の岐路で情による判断が一番いけないんだよ もし結果がうまくいかず失敗に終った時… 自分一人で決めたことならあきらめもつく しかし他人とのからみからの情により つい自分の本音とは違う判断を下し そして失敗した時は 悔やんでも悔やみきれない 後悔にさいなまれるだけだ
話者:マスター
掲載コミック:5巻70ページ
出会いと別れそれが人生ですからね
話者:マスター
掲載コミック:5巻80ページ
体験と苦労は別だよ 確かに苦労は多くした方がいいってのはウソだと思うが体験は多いほどその人は成長すると思うな
話者:吉村国昭
掲載コミック:5巻92ページ
十代・二十代・三十代…となんとそれぞれ思う未来は違うものなんだろーと 十代の頃の思う未来はせいぜい大学・就職位 二十代の頃は結婚・仕事 三十代後半になって… 自分の未来をつくづく考えてみたら 何も見えないんだ いくら考えても何も見えないんだ
話者:広枝貴之
掲載コミック:5巻94ページ
世の中絶対旨い話は無いってことだよな
話者:深沢二郎
掲載コミック:5巻153ページ
数字とか成績にこだわっちゃいけないんだよ (中略) そのモノの良し悪しと数字とは全く無関係さ
話者:吉村国昭
掲載コミック:5巻172ページ
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